<家庭菜園>肥料の三要素の働き!窒素・リン酸・カリはバカネで覚える

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肥料の3要素「窒素・リン酸・カリ」は、野菜づくりで欠かせない基礎知識です。この記事では、それぞれの役割や覚え方の「バカネ」、野菜ごとに必要な要素の違い、5要素・微量要素についても、栽培実績をもとにわかりやすく紹介します。

肥料の3要素は、私が体験農園で野菜づくりのプロから最初に学んだことです。にんにくやたまねぎを「根もの」だと思い込んでいた私のつまずきも、あわせて紹介します。

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目次

結論:肥料の3要素の働きは「バカネ」で覚えよう

  • 窒素(N)=葉っぱの「バ」:葉や茎を育てます。キャベツ・レタスなど葉を食べる野菜に多く要ります。
  • リン酸(P)=果実の「カ」:花や実をつけます。トマト・ナスなど実を食べる野菜に多く要ります。
  • カリ(K)=根っこの「ネ」:根や茎を丈夫にします。にんじん・大根など根を食べる野菜に多く要ります。
  • 肥料袋の「8-8-8」は、100gの中に窒素・リン酸・カリが8gずつ入っているという意味です。並びはいつも「窒素・リン酸・カリ」の順です。
  • 与えすぎに注意します。特に窒素が多すぎると、葉ばかり茂って実がつきにくくなります。

頭の文字をつなげると「バカネ(馬鹿ね)」です。必要な要素を忘れたら、「私ってバカね?」と思い出してください。くわしい覚え方は「野菜づくりに役立つ3要素の覚え方」で紹介しています。

肥料の3要素とは

「窒素」「リン酸」「カリウム」これが肥料の3要素となります。

野菜の生育に最も多く必要とされている要素3つです。

私が11年前の体験農園で、野菜づくりのプロから最初に学んだことでした。

肥料の3要素
  • 窒素  (記号:N)
  • リン酸 (記号:P)
  • カリウム(記号:K)

記号で書くと、それぞれN(窒素)・P(リン酸)・K(カリウム)となります。PはリンのP、KはカリウムのKです。肥料の袋では、リン酸は「P₂O₅」、カリは「K₂O」の量で表します。

これらの要素が、野菜づくりの何に役立つのか?ということをまとめてみました。

要素(記号)別名働き多く必要な野菜の例
窒素(N)葉肥(はごえ)葉っぱや茎を丈夫に育てるキャベツ・レタス・ハクサイ・にんにく・たまねぎ・ほうれんそう・ネギ
リン酸(P)花肥(はなごえ)・実肥(みごえ)花や実をつけるトマト・ナス・きゅうり・かぼちゃ・とうもろこし・エンドウ・ソラマメ
カリウム(K)根肥(ねごえ)根や茎を丈夫に育てるにんじん・大根・じゃがいも・ごぼう・さつまいも・かぶ・里芋

窒素(N)

窒素の特徴
  • 葉っぱや茎を丈夫に育てるために必要な要素
  • 葉肥(はごえ)とも呼ばれている
  • 葉(ハ)を食べる野菜などに多くの肥料を必要とする

野菜例:キャベツ・レタス・ハクサイ・ニンニク・たまねぎ・ほうれんそう・ネギなど

ここで、にんにくとたまねぎも「葉を食べる野菜なの?」と思われたあなたは勘が良いです。土の中で育つから、「根ものなのでは?」と私は思っていました。しかし、にんにくとたまねぎは、鱗茎(りんけい)と言って、窒素(N)を多く必要とする野菜となります。

鱗茎(りんけい)とは、葉が茎のまわりに多数重なって球状になっているもの

ニンニクの根拠となる良い説明サイトを見つけましたので引用します。

ニンニクはユリ科の多年草で、土の中に鱗茎(りんけい)を作ります。通常、ニンニクと呼ばれるのはこの鱗茎のことを指しています。

にんにくのおもしろ雑学・トリビアより

タマネギの根拠となる良い説明サイトを見つけましたので引用します。

タマネギはネギ類の一種で、子供のタマネギの葉っぱがネギと良く似ています。タマネギが成長すると葉っぱが成長して、玉の形になり鱗茎(りんけい)になります。

たまねぎのおもしろ雑学・トリビアより

リン酸(P)

リン酸の特徴
  • 花や実をつけるために必要な要素
  • 花肥(はなごえ)、実肥(みごえ)とも呼ばれている
  • 果(カ)実のなる野菜などに多くの肥料を必要とする

野菜例:トマト・ナス・きゅうり・かぼちゃ・とうもろこし・エンドウ・ソラマメなど

こちらは、なんとなく想像がつくのではないでしょうか?まさに、実がなる野菜となります。

カリウム(K)

カリウムの特徴
  • 根や茎を丈夫に育てるために必要な要素
  • 根肥(ねごえ)とも呼ばれている
  • 根(ネ)ものを食べる野菜に多くの肥料を必要とする

カリウムは、一般的に「カリ」と呼ばれています。

野菜例:にんじん・大根・じゃがいも・ごぼう・さつまいも・かぶ・里芋など

こちらも、想像通りの野菜ではないでしょうか?土の中で育つような野菜ばかりですね。

足りないとき・与えすぎのサイン

葉や実の様子から、どの要素が足りないか、多すぎるかの見当をつけられます。本などから調べた一般的な情報です。

要素足りないとき与えすぎたとき
窒素葉の色がうすく、葉が小さくなる。育ちが悪くなる葉や茎ばかり茂り、実がつきにくい。やわらかく育ち、病気や害虫にやられやすい
リン酸花が咲きにくく、実のつきが悪い。根の張りが悪い作物に害は出にくいが、むだになりやすい
カリ茎や葉がやわらかく弱くなる。暑さ・寒さや病害虫に弱くなる調べた資料には、野菜に出る目立った症状の記載なし

一番気をつけたいのは、窒素の与えすぎです。葉の色が悪いのは、水や日当たり、病気が原因のこともあります。肥料を足す前に、まわりの様子もよく見てください。

肥料の3要素についてわかったかな?

野菜づくりに役立つ3要素の覚え方

家庭菜園作業の中で必要な要素がスッと頭の中に浮かんだら、あなたも家庭菜園2〜3年目の仲間入りです。

窒素は、葉っぱの「バ」
リン酸は、果実の「カ」
カリは、根っこの「ネ」

どの野菜にどの養分が必要なのかということが瞬時にわかる覚え方をお伝えします。

バカネで覚える4つのステップ

STEP
3要素を覚える

まず3要素から「窒素・リン酸・カリ」の順番は、固定にして覚えましょう。

STEP
バカネと覚える

要素を必要とする野菜について、「馬鹿ね!」と覚えましょう。

STEP
バカネの意味を考える

「バ」は、葉っぱ、「カ」は、果実、「ネ」は根っこ

STEP
3要素とすり合わせる

窒素は、葉っぱの「バ」、リン酸は、果実の「カ」、カリは、根っこの「ネ」

「馬鹿ね!」と覚えるのが、一番覚えやすいです。

必要な要素って何だったかな?忘れてしまった・・・

その時は、私ってバカね?と思ってください。

まとめると・・・

バ<窒 素(N)>

窒素は、葉っぱの「バ」⇩縦

カ<リン酸(P)>

リン酸は、果実の「カ」⇩読

ネ<カ リ(K)>

カリは、根っこの「ネ」⇩み

おわかりいただけましたでしょうか?

もう一度おさらいしましょう。

3要素が必要な野菜のまとめ
  • キャベツやレタスなど、葉「バ」っぱの野菜に必要な窒素
  • トマトやキュウリなど、果「カ」実系の野菜に必要なリン酸
  • ニンジンやゴボウなど、根「ネ」ものの野菜に必要なカリ

野菜づくりを始める方も、なんとなく覚えていた方も、今後の野菜づくりに役立てていきましょう。

肥料袋の「8-8-8」を読もう

化成肥料(化学的に作った肥料)の袋には、「8-8-8」のような3つの数字があります。これは、肥料100gの中に入っている成分の量(g)です。

  • 数字の並びは、いつも「窒素-リン酸-カリ」の順です。STEP1で覚えた順番と同じです。
  • 「8-8-8」なら、100gの中に窒素・リン酸・カリが8gずつ入っています。
  • 数字が大きいほど、その成分が多い肥料です。

ここで「バカネ」が役に立ちます。真ん中(リン酸=「カ」)の数字が大きい肥料は、実を育てたい野菜に向きます。最初(窒素=「バ」)の数字が大きい肥料は、葉の野菜に向きます。どれも同じ数字の「8-8-8」は、3つの成分が同じ量ずつ入った肥料です。本などから調べた一般的な情報です。

肥料の5要素とその他

これまでの説明で十分なのですが、ここからは家庭菜園3年目以上の方に覚えてもらいたい要素です。

野菜の生育に必要な肥料成分

これまでお伝えしてきた3つの要素の次に必要な要素が2つあります。

「カルシウム(Ca)」と「マグネシウム(Mg)」です。

この2つを3要素へ追加して肥料の5要素と呼ばれています。

土づくりから野菜栽培において、これらの要素を意識していれば、半分はうまく育てられます。

残り半分については、健康な苗、生育管理、病気や害虫対策、そして気象によるもので左右されます。

残り半分については、野菜別にカテゴリ「野菜の育て方」にまとめていますのでご覧ください。

カルシウム(Ca)

  • 土壌の酸度(pH)を調整するのに使われる苦土石灰の石灰
  • 新根や生長点の組織を充実させるのに欠かせない養分
  • 土をアルカリ性にする

マグネシウム(Mg)

  • 土壌の酸度(pH)を調整するのに使われる苦土石灰の苦土
  • 植物の葉緑素の形成に必要な成分
  • 果樹の糖度向上などに役立つと言われている

野菜づくりに必要なその他の要素

野菜づくりでは、土の中に含まれている成分で十分足りる要素とお考えください。

作物などによっては、単肥(ひとつの要素だけの肥料)として補給する必要がある場合もあります。

そこまで意識しなくて良いですが、こんなのもあるんだ〜というぐらいで大丈夫です。

  • 硫黄(S)
    • 植物体を構成するいくつかのタンパク質の成分
    • ビタミン類やアミノ酸の構成要素
  • 鉄(Fe)
    • 葉緑素を作るために必要とされる養分
    • 呼吸や光合成に関わる酵素を構成
  • 銅(Cu)
    • 作物の葉緑素を作る
    • ビタミンC酸化酵素などを構成
  • マンガン(Mn)
    • 光合成における水の分解をサポート
    • 酵素やタンパク質を作る
  • ホウ素(B)
    • 新芽や根の生育を促進
    • カリとカルシウムの吸収をサポート
  • 塩素(Cl)
    • 光合成に必要
    • 病害に強く、倒伏(茎が倒れること)しにくくなるといわれる
  • 亜鉛(Zn)
    • デンプンやタンパク質の合成をサポート
    • 新しい葉の成長をサポート
  • モリブデン(Mo)
    • 窒素固定に関わる
    • 硝酸態窒素を還元しタンパク質を合成

家庭菜園で使用する肥料について、要素をグラフ化してまとめていますのでご覧ください。

知っておくと役立つ3つのこと

  • 植物が育つのに欠かせない元素は、空気や水からとる炭素・水素・酸素も含めて16種類とする説明が一般的です(資料によって数え方が違います)。
  • 土が pH7を超えてアルカリ性に傾くと、マンガン・鉄・銅・亜鉛などが吸収されにくくなります。石灰の入れすぎに注意します。
  • プランターなどの容器で育てる場合は、畑より微量要素が不足しやすいとされています。

本などから調べた一般的な情報です。

肥料の要素まとめ

これまで得てきた情報や経験から、厳選してまとめてみました。

肥料の3要素とは?

「窒素」「リン酸」「カリ」これが肥料の3要素となります。

3要素はどのように役立つのか?

3要素は全て欠かせないが、特に葉もの野菜には窒素、果実野菜にはリン酸、根もの野菜にはカリウム

3要素の記号は?

記号:N(窒素)、P(リン酸)、K(カリウム)。肥料の袋では、リン酸はP₂O₅、カリはK₂Oの量で表します。

野菜別役立つ要素の覚え方

バカネ(馬鹿ね)と覚える。窒素は、葉っぱのバ、リン酸は、果実のカ、カリは、根っこのネ

3要素の他に必要な要素は?

カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)(中量要素)

鉄(Fe)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、ホウ素(B)、塩素(Cl)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)(微量要素)

野菜づくりに必要な要素についてまとめてみました。

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楽しい野菜づくりを始める第一歩として、この記事をご参考いただけたら嬉しいです。

肥料袋の「8-8-8」はどういう意味?

肥料100gの中に、窒素・リン酸・カリが8gずつ入っているという意味。数字の並びは、いつも窒素・リン酸・カリの順。

窒素を与えすぎるとどうなる?

葉や茎ばかり茂って、実がつきにくくなる。やわらかく育つため、病気や害虫にもやられやすくなる。

まとめ

  • 3要素とは:窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)。野菜が最も多く必要とする3つの要素。
  • 窒素:葉や茎を育てる「葉肥」。キャベツなど葉の野菜に多く要る。
  • リン酸:花や実をつける「実肥」。トマトなど実の野菜に多く要る。
  • カリ:根や茎を丈夫にする「根肥」。にんじんなど根の野菜に多く要る。
  • 覚え方:葉っぱの「バ」、果実の「カ」、根っこの「ネ」で「バカネ」。
  • 肥料袋の数字:「8-8-8」は100g中に窒素・リン酸・カリが8gずつ。与えすぎ、特に窒素の与えすぎに注意。
  • 5要素とその他:3要素にカルシウム・マグネシウムを足して5要素。微量要素は、ふつうの畑なら土の中の成分で足りる。
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