マルチ栽培ってご存知でしょうか?
私が家庭菜園をはじめた頃は、正直知りませんでした・・・。
マルチ栽培1番のメリットは、生育管理が楽になることです。
どのように楽になるかを含めてこれから紹介させていただきます。
検討している方もそうでない方も、私のオススメする栽培方法の1つですのでご参考ください。
- マルチ栽培とは?
- マルチ栽培の効果は?
- マルチの種類は?
- マルチシートの敷き方は?
- マルチ栽培のメリットは?
- マルチ栽培のデメリットは?
畝の表面を覆う栽培方法
なぜ、このようなやり方があるのか、効果についてまとめてみました。
マルチ栽培5つの効果
それぞれの効果とその詳細についてお伝えします。
マルチ栽培5つの効果
- 冬場に地温の上昇をさせて、作物の生育を助ける
- 夏場に地温を軽減させたり作物に合わせて地温を調整する
- 土壌を保湿して適切な水分量を保つことができる
- 水やりの回数を減らすことができる
- 雨が降ったりして、土の泥が作物に跳ね返るのを防ぐ
- 泥跳ねを防ぐことで、野菜が病気になることを防ぐ
- 雑草が生い茂るのを防ぐ効果がある
- 作物に必要な栄養を雑草に取られることを防ぐ
- 雨が降って土が硬くなるのを防ぐ
- 団粒構造を維持して作物が根を張りやすくする
これらの効果がマルチ栽培の主なメリットになります。
個人的にはやはり雑草が生えるのを抑える効果が助かっています。
マルチの種類
中でもビニールマルチでの栽培利用が多くみられます。
ビニールマルチ
一般的に売られている種類についての特徴をまとめてみましたのでご覧ください。
- 光を通さないため、雑草を抑える効果が◎
- 熱を吸収するため、地温を上昇する効果が◯
- 種類が豊富(穴あき・穴なし・幅など)で一般的
- 泥跳ねを抑える効果がある
- 夏場、表面に近い作物が焼けることがあるので注意
夏場は雑草を抑え、冬場は地温の上昇に役立ちます。泥跳ねを抑えて、野菜が病気にかかることを軽減するマルチ本来の役割もしっかりと果たします。
- 光を通すため、雑草を抑える効果はない
- 熱を取り入れるため、地温を上昇する効果が◎
- 種類が豊富(穴あき・穴なし・幅など)で一般的
- 泥跳ねを抑える効果がある
- 冬場、地温を上げて生育を助ける効果が◎
夏場に使うと雑草も生え、地温を上げすぎてしまいます。冬場に地温を上げて作物を育てることに特化したマルチと言っても良いかもしれません。
- 光の反射により害虫防止の効果が◎
- 雑草を抑える効果が◯
- 地温の上昇を抑える効果が◯
- 値段が高い
- 泥跳ねを抑える効果がある
主に夏場に活躍するマルチで、葉の裏側にいるアブラムシなどを太陽の反射により寄せつけない効果があります。冬場の使用は、地温の上昇を抑える効果があることから、夏向きのマルチと言えるでしょう。
- 地温を上昇させる効果がある
- 雑草の生育を抑える効果がある
- 作物の生育を促進する
- 全ての効果が黒と透明の中間である
- 泥跳ねを抑える効果がある
- 雑草を抑える効果が◎
- 日光を反射させて地温の上昇を防ぐ
- 裏が黒色なので使い分けができる
- 値段が高い
- 泥跳ねを抑える効果がある
ビニールマルチは、植えつけしやすいように最初から穴があいているものがあります。
- さまざまな間隔で穴が空いている種類がある
- 栽培する野菜を考慮して穴の間隔や大きさを選択する
- 穴をあける手間が省ける
- 野菜の株間に合わせて、自由に穴を開けて利用する
- マルチ穴あけ器などで穴をあける必要がある
雑草マルチ
- 雑草を抑える効果がある
- 地温調整(土の乾燥や凍結を防ぐ)をする
- 泥跳ねを抑える効果がある
- 土に帰るので使用後も堆肥になる
稲わらマルチ
- 雑草を抑える効果がある
- 地温調整(断熱効果や防寒効果)をする
- ビニールマルチより泥跳ねを抑える効果がある
- 自然に分解するので使用後は回収が不要
- 水溶性カリが多く含まれ肥料効果がある
1人でできるビニールマルチの敷き方
簡単なビニールマルチの敷き方!
ビニールマルチ栽培5つのデメリット
マルチ栽培のデメリットと思うことについてもまとめてみました。
ビニールマルチ栽培5つのデメリット
- マルチシートを敷く作業が大変である
- マルチシートの剥がし作業が大変でなる
- しっかりと端を土で抑えてないと風で剥がれることがある
- マルチの穴に手を入れて周りに追肥する必要がある
- マルチシートを剥がして畝肩に追肥する必要がある
- 土寄せが必要な作物については、マルチシートを剥がして元に戻す必要がある
- 土寄せが必要な作物については、マルチシートを剥がすことになる
- ビニールマルチは、幅や長さ種類を含めて使用面積によりコストがかかる
- 稲藁マルチも使用面積に比例して、コストがかかる
- 使用済みのビニールマルチに関しては、プラスチックゴミを増やしてしまう
- 対策として土に還るような生分解性マルチも商品化されている
家庭菜園を始められる方が、少しでもマルチ栽培の目的や効果、敷き方をご理解いただけるように、私の経験から具体的に取りまとめてみました。
家庭菜園を初めてみたいけど、栽培場所がないという方は、貸し農園で全国展開している『シェア畑』さんもございます。
これらをご参考いただき、いろいろなマルチ栽培の方法を考えて、家庭菜園を楽しんでくださる方が少しでも増えてくれたら嬉しいです。