<整枝のやり方>パプリカ栽培12のポイント!注意する病気と害虫対策は?

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パプリカを栽培するには、どうするんだろう?
パプリカの苗を生育していくうえで、何をすれば良いのか?
多くの情報があって何を信じたら良いのかわからない。
などと困ったことはありませんか?

この記事は、次の悩みをお持ちの方へオススメです。

  • 栽培のタイミングは?
  • 栽培準備は?
  • 苗選びのポイントは?
  • 植えつけのやり方は?
  • わき芽取りのやり方は?
  • 支柱立てとは?
  • 水やりの必要性は?
  • 摘花 &摘果とは?
  • 整枝のやり方は?
  • 追肥のやり方とタイミングは?
  • 収穫のタイミングは?
  • オススメの品種は?
  • かかりやすい病気と害虫対策は?

 これらに焦点をあてて、栽培実績をもとにわかりやすくお伝えいたします。

この記事を読むと、パプリカ栽培でおさえたいポイントを知り、繰り返し見直すことができます。

 このページを「お気に入り登録」をしていただくと便利かと思いますのでご活用ください。

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目次

パプリカ栽培12のポイント

パプリカ栽培を管理していくうえで、必要な情報をまとめてみました。

 これから紹介する12のポイントをおさえれば、失敗する確率は低いと考えられます。

パプリカの栽培計画を立てよう

どのように栽培していくかを計画しましょう!

 パプリカ栽培をする前に、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。

植えつけ前の準備
  • 水分を保ちやすい平畝での栽培が良い
  • 1条上の場合、畝幅は50㎝あればOK
  • 2条上の場合、畝幅は80㎝あればOK
  • 株間は50㎝あれば十分
  • 支柱の高さは120〜150㎝程度
  • 支柱の直径は11㎝以上が良い
  • マルチを使用すると管理がカンタン

 用語や必要な知識については、野菜作りの知識 の中でそれぞれ詳しく解説していますのでご覧ください。

 ◇簡単用語解説

 平畝とは・・・高さが5㎝〜10㎝の一般的な畝

 1条植えとは・1列で野菜を植える

 2条植えとは・2列で野菜を植える

 畝幅とは・・・野菜を植える床の幅

 株間とは・・・野菜の苗と苗の間

 支柱とは・・・野菜苗の茎やツルを這わせたりして実や株の重さから支える柱

 マルチとは・・ビニールなどで土を覆うための資材

土壌酸度のpHを6.0に調整しよう

パプリカがスクスク育つ土壌環境を整えましょう。

 パプリカは、平均的よりやや酸性よりな土壌のpHを好む野菜です。

 具体的数値として、pHを5.5〜6.5以内でOKです。

酸度測定をしてpHが6.0前後ぐらいなら問題ないでしょう。

市販の酸度計をいろいろと試しましたが、こちらのタイプに落ち着きました!
電池要らずで、穴掘って水いれて刺して測るだけ!

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 1㎡の面積あたりpHを0.5上げるには、「石灰」をひと握りまきます。

 反対にpHを0.5下げるには、「ピートモス」をひと握りまきます。

酸度調整用として保有していると便利ですよ!

植えつけは5月上旬が「◎」

露地栽培において、失敗しない野菜づくりの1つは、適期に栽培することです。

 パプリカの苗は、ホームセンターなどで4月上旬ごろから販売されていますが、あまり元気な苗でないことが多いのと、植えつけたとしても寒さ対策をする必要があるのでご注意ください。

 関東の場合ですと、ゴールデンウィーク頃が1番良い時期です。

良い苗選び8のポイント

ホームセンターなどで苗を購入するとき、どのような苗を選んだら良いのでしょうか?

良い苗選びの特徴をまとめてみました。全部あてはめるのは難しいと思いますがご参考ください。

どのような苗を選ぶか?
  1. 太い茎の苗
  2. 葉が虫に食べられていないもの
  3. 節間が詰まっているもの
  4. 葉に厚みがあるもの
  5. 葉の緑色が濃いもの
  6. 一番花の蕾がついてたり咲いているもの
  7. 子葉(双葉)があるもの
  8. 接木苗(つぎきなえ)のもの

初めてパプリカ栽培をされる方は、タネからではなく、苗の購入をオススメします。
その中でも「接木苗(つぎきなえ)」のパプリカを選んで栽培することがオススメです。
オススメの品種は、『ベイビーキス』で非常に育てやすいです。

用語解説
  • 接ぎ木(つぎきなえ)・・・病気に強い根の台木と実のなる穂木を合わせた良いとこどりの苗
  • 実生苗(みしょうなえ)・・タネから育てた苗<販売店では接木苗より安価>

接木苗がわからない場合は、お店の人に聞いてみると教えてくれますよ!

植えつけ前に支柱を立てよう

パプリカの支柱立ては、植えつけ前に1本垂直に立てます。

理由は、植えつけ後に支柱を立てるとパプリカの根っこを傷つける恐れがあるためです。

支柱の差し込む深さは、20㎝ぐらいあると倒れにくい

パプリカが実をつけ初めると、実の重さで枝に荷重がかかるため、1本の支柱では支えるのが難しくなります。それぞれ対象の枝に沿う形で支柱を斜めに挿し、誘引して支えていくと良いですよ。上から紐を吊るして、誘引して支える方法もあります。

病気予防!ニラと一緒に植えよう

病気予防のため、ニラと混植した植え方の手順についてお伝えします。

病気に強くなるパプリカの植えつけ手順!

STEP
混植するニラの根を底に這わせる
STEP
ポットをバケツの水につける
STEP
ポット苗を逆さにして取り出す
STEP
株元を押さえて軽く鎮圧する
STEP
支柱に苗を誘引する
STEP
植えつけ完了

ニラと混植する理由など、こちらの記事に詳しくまとめていますので合わせてご参考ください。

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多めの水やりで乾燥させない

多くの水分を必要とする野菜です。

土の表面が乾いたら、たっぷりと水をやりましょう。

※乾燥に弱い野菜ですので、常に土の表面は湿らせましょう。

1回の量を多めにあげても問題なく、乾燥時期は朝夕2回がベストです。苗を植えつけて、活着するまで水やりした後も引き続きたっぷりと水を与えましょう。

化成肥料を月1回追肥しよう

4週間に1回、普通化成肥料(8-8-8)を1株に半握り(40g)ぐらい土と混ぜて追肥しましょう

株元から10㎝〜20㎝程度離した周りのところへ土と混ぜながら追肥します。

摘花・摘果は3段目まで

パプリカの花や蕾は、3段目まで思いきって摘みましょう

本当に大丈夫?と思うかもしれませんが、これまでの経験から枝分かれする3段目まで花や蕾を摘んだ方が、後にたくさんの生長パワーを貯めててくれますので、大きな実をたくさん実らせてくれます。

<Before>蕾や花がついている
<After>蕾や花を摘み取る

実をつけることは、多くの養分を使うため、葉や茎がまだ生長段階の時は、実を付けさせないようにしましょう。

わき芽(下葉)を取って害虫予防

茎が最初に枝分かれする1段目の下側のわき芽と下葉を綺麗に取りましょう

下葉を取り除く目的は、風通りが良くなり、害虫の発生をおさえます。

下葉を取る時期の目安は?

葉の枚数が多く、十分光合成できるようになったらOKです。参考までに写真の枚数の葉があれば十分です。

わき芽ではなく下葉も取るの?

整枝の1つとなりますが、害虫の発生を抑える目的となり、これまでの経験からパプリカの生長に影響はございません。

下葉を切る前
下葉を切った後

中心部を整枝しよう

整枝作業を行い、実らせる果実へ養分を分配しましょう。

 パプリカは、枝が次々と分かれて生長し、付け根の部分に花を咲かせ果実になります。

放置栽培でパプリカを実らせるには、必要な養分が全てに届きません。育たないというより実が小さくなりますよ。

 育てていく果実に養分を届けるために、整枝をして実らせるパプリカの数を減らしていきましょう。

剪定する枝選びのコツは、中心へ伸びている枝を切ると良いですよ。

※現在、図解作成中です。間も無く更新いたします。

色が変わるまで収穫を待とう

緑色からグラデーションの色が変わり終わったら収穫のサインです。

収穫する方法は、パプリカの付け根をハサミで切ればOKです。

パプリカの実が大きくなり、緑色になってから色が変わるまでは3週間以上かかり非常に長いです。その間、害虫にやられるリスクも高まりますが、実が熟されるのを楽しみに待ちましょう。

パプリカの実が緑色のままでも収穫OKですよ

パプリカを収穫したらどのように食べようかと迷われている方、こちらの記事もご参考ください。

かかりやすい病気と害虫対策

パプリカにかかりやすい病害虫の情報を、多くの本やこれまでの経験からまとめてみました。

ウィルス病を伝染!アブラムシ

葉裏や新芽に密集している害虫がいたら「アブラムシ」です。

 寄生した部位の汁を吸って生育を阻害したり、モザイク病などウィルス病を媒介させる害虫なので注意が必要です。

症状

葉裏や新芽に体長約2mmの小さな虫がたくさんついている。

発生時期

4月〜11月

被害部位

葉裏、新芽

予防方法
  • 密植を避けて株間を十分にとり、日当たり、風通しをよくする
  • 肥料の3要素である窒素分のやり過ぎに注意する
  • ストチュウ水を1週間に1回、葉裏や茎、新芽などに散布する
  • シルバーマルチを敷いてアブラムシを寄せ付けにくくする
対処方法
  • 見つけたら潰して取り除く

果実に侵入!オオタバコガ

果実に5〜10mmぐらいの円い穴があいている場合、「オオタバコガ」の可能性があります。

 幼虫の体色は、緑色から褐色までさまざまで、小さいうちは新芽や花蕾を食べます。

症状

果実に小さい円い穴があき、中に糞がある

発生時期

6月〜10月

被害部位

果実、茎葉、蕾

予防方法
  • 防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ
対処方法
  • 見つけたら潰して取り除く
  • 早期発見に努める
  • 果実は切り取り処分する

ウィルスが原因!モザイク病

葉に緑色の濃淡のあるモザイク状の斑が入り、葉が萎縮していたら「モザイク病」です。

 ウイルス性の病気で、主にアブラムシが寄生して汁を吸うことで周辺に広がります。

症状

葉に濃淡な緑色のモザイク状の斑が入り、葉が委縮する

発生時期

3月〜6月

被害部位

予防方法
  • 密植を避けて株間を十分にとり、日当たり、風通しをよくする
  • 窒素肥料の与えすぎに注意する
  • ストチュウ水を1週間に1回、葉裏や茎、新芽などに散布する
  • シルバーマルチを敷いてアブラムシを寄せ付けない
対処方法
  • 発病した株ごと抜き取り処分する
  • 汁液からの伝染に注意しながら周辺の状況を観察し怪しいところは除去する

 パプリカ栽培を初めてされる方が、抵抗なく楽しい栽培をいただけるように、私の経験から具体例を取りまとめて記事にしてみました。

 家庭菜園を初めてみたいけど、栽培場所がないという方は、貸し農園で全国展開している『シェア畑』さんもございます。

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 これらをご参考いただき、いろいろな栽培方法(土づくり肥料など)を考えて、家庭菜園を楽しんでくださる方が少しでも増えてくれたら嬉しいです。

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