<家庭菜園>野菜を育てるに欠かせない肥料の3要素の役割とは?

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 美味しい野菜を育てていくうえで、肥料の3要素は、知っておくべき事の1つです。

 野菜づくりに欠かせない肥料の3要素について、この記事では・・・

  • 肥料の3要素とは?
  • どのように役立つのか?
  • 3要素の元素記号は?
  • 野菜ごとに違う必要な要素は?
  • 3要素以外に必要な要素は?

 これらに焦点をあてて、栽培実績をもとに初心者の方向けにわかりやすくお伝えします。

この記事を読むと、家庭菜園2〜3年目の方以上の知識レベルを身につける事ができます。

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目次

肥料の3要素とは

窒素」「リン酸」「カリウム」これが肥料の3要素となります。

 野菜の生育に最も多く必要とされている要素3つです。

 私が11年前の体験農園で、野菜づくりのプロから最初に学んだことでした。

肥料の3要素
  • 窒素  (元素記号:N
  • リン酸 (元素記号:P
  • カリウム(元素記号:K

元素記号にするとそれぞれN(窒素)・P(リン酸)・K(カリウム)となります。

これらの要素が、野菜づくりの何に役立つのか?ということをまとめてみました。

窒素(N)

窒素の特徴
  • 葉っぱや茎を丈夫に育てるために必要な要素
  • 葉肥(はごえ)とも呼ばれている
  • 葉(ハ)を食べる野菜などに多くの肥料を必要とする

野菜例:キャベツ・レタス・ハクサイ・ニンニク・たまねぎ・ほうれんそう・ネギなど

 ここで、ニンニクとたまねぎも「葉を食べる野菜なの?」と思われたあなたは勘が良いです。土の中で育つから、「根ものなのでは?」と私は思っていました・・・。しかし、ニンニクとタマネギは、鱗茎(りんけい)と言って、窒素(N)を多く必要とする野菜となります。

鱗茎(りんけい)とは、葉が茎のまわりに多数重なって球状になっているもの

ニンニクの根拠となる良い説明サイトを見つけましたので引用します。

ニンニクはユリ科の多年草で、土の中に鱗茎(りんけい)を作ります。通常、ニンニクと呼ばれるのはこの鱗茎のことを指しています。

にんにくのおもしろ雑学・トリビアより

タマネギの根拠となる良い説明サイトを見つけましたので引用します。

タマネギはネギ類の一種で、子供のタマネギの葉っぱがネギと良く似ています。タマネギが成長すると葉っぱが成長して、玉の形になり鱗茎(りんけい)になります。

たまねぎのおもしろ雑学・トリビアより

リン酸(P)

リン酸の特徴
  • 花や実をつけるために必要な要素
  • 花肥(はなごえ)、実肥(みごえ)とも呼ばれている
  • 果(カ)実の成る野菜などに多くの肥料を必要とする

野菜例:トマト・ナス・きゅうり・かぼちゃ・とうもろこし・エンドウ・ソラマメなど

 こちらは、なんとなく想像がつくのではないでしょうか?まさに、実が成る野菜となります。

カリウム(K)

カリウムの特徴
  • 根や茎を丈夫に育てるために必要な要素
  • 根肥(ねごえ)とも呼ばれている
  • 根(ネ)ものを食べる野菜に多くの肥料を必要とする

カリウムは、一般的に「カリ」と呼ばれています。

野菜例:にんじん・大根・じゃがいも・ごぼう・さつまいも・かぶ・里芋など

 こちらも、想像通りの野菜ではないでしょうか?土の中で育つような野菜ばかりですね。

肥料の3要素についてわかったかな?

野菜づくりに役立つ3要素の覚え方

家庭菜園作業の中で必要な要素がスッと頭の中に浮かんだら、あなたも家庭菜園2〜3年目の仲間入りです。

窒素は、葉っぱの「バ」
リン酸は、果実の「カ」
カリは、根っこの「ネ」

どの野菜にどの養分が必要なのかということが瞬時にわかる覚え方をお伝えします。

3要素の覚え方

STEP
3要素を覚える

まず3要素から「窒素リン酸カリ」の順番は、固定にして覚えましょう。

STEP
バカネと覚える

要素を必要とする野菜について、「馬鹿ね!」と覚えましょう。

STEP
バカネの意味を考える

」は、葉っぱ、「」は、果実、「」は根っこ

STEP
3要素とすり合わせる

窒素は、葉っぱの「」、リン酸は、果実の「」、カリは、根っこの「

馬鹿ね!」と覚えるのが、一番覚えやすいです。

必要な要素って何だったかな?忘れてしまった・・・

その時は、私ってバカね?と思ってください。

まとめると・・・

<窒 素(N)>

窒素は、葉っぱの「」⇩縦

<リン酸(P)>

リン酸は、果実の「」⇩読

<カ リ(K)>

カリは、根っこの「」⇩み

 おわかりいただけましたでしょうか?

もう一度おさらいしましょう。

3要素が必要な野菜のまとめ
  • キャベツやレタスなど、葉「」っぱの野菜に必要な窒素
  • トマトやキュウリなど、果「」実系の野菜に必要なリン酸
  • ニンジンやゴボウなど、根「」ものの野菜に必要なカリ

野菜づくりを初める方も、なんとなく覚えてた方も、今後の野菜づくりに役立ていきましょう。

肥料の5要素とその他

これまでの説明で十分なのですが、ここからは家庭菜園3年目以上の方に覚えてもらいたい要素です。

野菜の生育に必要な肥料成分

 これまでお伝えしてきた3つの要素の次に必要な要素が2つあります。

カルシウム(Ca)」と「マグネシウム(Mg)」です。

この2つを3要素へ追加して肥料の5要素と呼ばれています。

 土作りから野菜栽培において、これらの要素を意識していれば、半分はうまく育てられます。

 残り半分については、健康な苗生育管理病気や害虫対策、そして気象によるもので左右されます。

残り半分については、野菜別にカテゴリ「野菜の育て方」にまとめていますのでご覧ください。

カルシウム(Ca)

  • 土壌の酸度(pH)調整するのに使われる苦土石灰の石灰
  • 新根や生長点の組織を充実させるのに欠かせない養分
  • 土をアルカリ性にする

マグネシウム(Mg)

  • 土壌の酸度(pH)調整するのに使われる苦土石灰の苦土
  • 植物の葉緑素の形成に必要な成分
  • 果樹の糖度向上などに役立つと言われている

カルシウムとマグネシウムをまとめた肥料!

野菜作りに必要なその他の要素

野菜作りでは、土の中に含まれている成分で十分足りる要素とお考えください。

 作物などによっては、単肥<ひとつの要素>として補給する必要がある場合もあります。

 そこまで意識しなくて良いですが、こんなのもあるんだ〜というぐらいで大丈夫です。

  • 硫黄(S)
    • 植物体を構成するいくつかのタンパク質の成分
    • ビタミン類やアミノ酸の構成要素
  • 鉄(Fe)
    • 葉緑素を作るために必要とされる養分
    • 呼吸や光合成に関わる酵素を構成
  • 銅(Cu)
    • 作物の葉緑素を作る
    • ビタミンC酸化酵素などを構成
  • マンガン(Mn)
    • 光合成における水の分解をサポート
    • 酵素やタンパク質を作る
  • ホウ素(B)
    • 新芽や根の生育を促進
    • カリとカルシウムの吸収をサポート
  • 塩素(Cl)
    • 光合成に必要
    • 病害に強く、起伏しにくくなる
  • 亜鉛(Z)
    • デンプンやタンパク質の合成をサポート
    • 新しい葉の成長をサポート
  • モリブデン(M)
    • 窒素固定に関わる
    • 硝酸態窒素を還元しタンパク質を合成

家庭菜園で使用する肥料について、要素をグラフ化してまとめていますのでご覧ください。

肥料の要素まとめ

これまで得てきた情報や経験から、厳選してまとめてみました。

肥料の3要素とは?

窒素」「リン酸」「カリ」これが肥料の3要素となります。

3要素はどのように役立つのか?

3要素は全て欠かせないが、特に葉もの野菜には窒素果実野菜にはリン酸根もの野菜にはカリウム

3要素の元素記号は?

元素記号:N(窒素)、P(リン酸)、K(カリウム)

野菜別役立つ要素の覚え方

バカネ(馬鹿ね)と覚える。窒素は、葉っぱの、リン酸は、果実の、カリは、根っこの

3要素の他に必要な要素は?

カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)<中量要素>

(Fe)、マンガン(Mn)、(Cu)、ホウ素(B)、塩素(Cl)、亜鉛(Zn)、モリブデン(M)<微量要素>

 野菜づくりに必要な要素についてまとめてみました。

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 楽しい野菜づくりを始める第一歩として、この記事をご参考いただけたら嬉しいです。

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