美味しい野菜をつくっていくうえで、土づくりは最も重要な過程の1つです。
「土づくりを制するものは、野菜づくりを制す」と言っても過言ではございません。
この記事では・・・
- 土づくりの目的や効果を知りたい!
- 土づくりの手順を知りたい!
- 土づくりはいつやるの?
- 何か調べることあるの?
- どんな肥料を混ぜたら良いの?
これらに焦点をあてて、栽培実績をもとに初心者の方へ向けてわかりやすくお伝えします。
良い土の条件5つ
- 水はけ、通気性のあるフカフカした土
- 害虫や病原菌が少ない土
- 酸度が適性な土
- 保水性がある土
- 肥料分が豊富な土
土づくりの目的は、良い土の条件を目指すことです。
良い土の条件を達成するにはどのようにしたら良いかをお伝えします。
良い土を作る3つのポイント
- 土起こし<寒起こし>をすること
- 土壌酸度を整えること
- 土壌改良をすること
これらを意識するために「必要な知識や具体的に何をしたら良いのか?」をまとめてみました。
土起こし<寒起こし>をすること
- 水はけ、通気性のあるフカフカした土
- 害虫や病原菌が少ない土
野菜を育て始める3週間前までに、土を深く掘り起こして、空気を入れてフカフカにしましょう。
春の作付けを目指し、冬季の間に準備をしておきます。
- 深さ30㎝程度土を深く掘り起こす
- 土中の害虫(ミミズを除く)や作物の根っこ、不要なゴミを見つけたら排除する
- 作付け(作物を育てる)の3週間前に表面の土と地中の土を入れ替える
- 土中の害虫や病原菌を減らす目的として寒さにさらす<冬季の場合>
土壌酸度を整えること
- 野菜の育ちやすい環境になる
これから野菜を育てようとしている土の酸度pH(ペーハー)を事前に調べておく必要があります。
理科の実験で「リトマス試験紙」を使ってpHを調べたことも記憶にあるのではないでしょうか。
野菜づくりに適した土は『弱酸性〜中性<pH5.5〜7>』で調整されたpHの土となります。
野菜づくりに影響する pH の目安として、それぞれの特徴をカンタンにまとめてみました。
- (弱)酸 性
-
数値目安:pH6未満
- 野菜づくりでカビが活動しやすくなる
- 野菜に病気が出やすくなる
- 中 性
-
数値目安:pH6〜8
- ほとんどの野菜がよく育つ
- 土壌生物の多様性が増す
- (弱)アルカリ性
-
数値目安:pH8以上
- 野菜が養分を吸収しづらくなる
- 土壌微生物の活動も鈍る
日本では弱酸性の雨が多く降るので、何もしていない土であれば、自然と「酸性」へなっていくと考えて良いかと思います。
- 現状の土の酸度を調査する(計測器等を使用)
- 酸度調査をした結果、pHが5.5未満だった場合、石灰をまいて酸度の調整をしていく
- 多くの作物を計画しているなら、目標「pH6〜6.5」の土づくり
市販の酸度計をいろいろと試しましたが、こちらのタイプに落ち着きました!
1㎡の面積あたりpHを0.5上げるには、「石灰」をひと握りまきます。
反対にpHを0.5下げるには、「ピートモス」をひと握りまきます。
酸度調整用として保有していると便利ですよ!
土壌改良をすること
- 水はけ、通気性のあるフカフカした土
- 保水性がある土
- 肥料分が豊富な土
前に何を植えていたかわからない土壌については、土をリセットしてあげることが大切です。
- 堆肥 や 肥料(有機・化学)などを混ぜて畑を耕す<以下具体例1〜4>
- 馬糞や牛糞・・・ゆっくりと時間をかけてフカフカした土壌へ改良
- 腐葉土やバーク・保水性、水はけ、通気性のあるフカフカした土へ
- 苦土石灰・・・・酸度調整用。土壌が酸性の場合、アルカリ性側へ配分調整が必要
- 化成肥料・・・・野菜に必要な肥料の3要素である「窒素・リン酸・カリ」を補う
ここでは、初心者の方向けにオススメの堆肥と肥料を4種類選定してみました。
土づくり質問まとめ
これまで得てきた情報や経験から、厳選してまとめてみました。
これらの土づくりを基本として考え、いろいろな土づくりを試してみるのも良いかと思います。
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楽しい野菜づくりを始める第一歩として、この記事をご参考いただけたら嬉しいです。