ぼかし肥料ってご存知でしょうか?
私が家庭菜園をはじめた頃は、正直知りませんでした・・・。
有機栽培には欠かせない肥料になりますので徹底解説させていただきます。
家庭菜園3年目以上方にオススメの肥料の1つですのでご参考ください。
- ぼかし肥料とは?
- ぼかし肥料の作り方は?
- ぼかし肥料の効果は?
- ぼかし肥料の使い方は?
ぼかし肥料とは?
ぼかし肥料とは、有機質の材料を微生物の働きによって発酵させた肥料のこと。
ぼかし肥料の「ぼかし」とは
ぼかし肥料の特徴
ぼかし肥料は、次の特徴があります。
- 有機質肥料の栄養分が豊富に含まれている
- 肥効が長く続く
- 土壌の団粒化を促進し、土壌改良効果がある
- 無臭で扱いやすい
ぼかし肥料は、野菜や果樹など幅広い作物に使用することができます。
特に、有機栽培で用いられることが多く、化学肥料の代替として注目されています。
ぼかし肥料の作り方のポイント
ぼかし肥料の作り方は比較的簡単ですが、発酵をうまく進めるためのポイントを紹介します。
材料
追肥用の材料は、米ぬか、油かす、魚粉(骨粉)など、有機石灰(牡蠣殻石灰)、水などです。
追肥用の材料を混ぜる割合を体積比で表すと・・・
米ぬか「6」:油かす「3」:魚粉「2」:有機石灰「1」:水「2」
これらの材料は、窒素、リン酸、カリウムなどの栄養素がバランスよく含まれていることが重要です。
水分量
ぼかし肥料は、材料の水分量が17%程度になるように調整します。
水分量が多すぎると腐敗し、少なすぎると発酵が進まないため注意が必要です。
温度
ぼかし肥料の発酵は、20~30℃の温度帯で最もよく進みます。
冬場など気温が低い場合は、発酵を促進するために保温をする必要があります。
発酵期間
ぼかし肥料の発酵期間は、夏場前で3週間程度です。冬場は1ヶ月半ほど
発酵が完了すると、材料の臭いがなくなり、茶褐色になります。白カビがある場合は、有効菌が活発になっているサインで、植物には良い環境となります。気になる場合は土に埋め込んでください。
ぼかし肥料を作る際は、これらのポイントに注意すれば、簡単に作ることができます。できあがったぼかし肥料は、土壌の健康を改善し、野菜の生育を促す効果があります。ぼかし肥料は、正しく作れば安全で効果的な肥料となります。家庭菜園などで有機栽培に取り組む方は、ぜひチャレンジしてみてください。
ぼかし肥料の作り方!動画解説
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ぼかし肥料の効果
ぼかし肥料には様々な効果があります。
- 土壌の微生物を増やし、土壌を健康にする
- 植物の成長を促進する
- 病気や害虫に強くなる
- 農作物の味が良くなる
ぼかし肥料の使い方
ぼかし肥料の使い方の例は次のとおりです。
- 畝に溝を切り、堆肥を投入した後にぼかし肥料をまぶして土で埋めます。
- 緑肥や作物残渣などの有機物や堆肥の施用に併せて使用します。
ぼかし肥料を使用する際は、次のような点に注意しましょう。
- 施肥する頻度や量を、これまで使用していた肥料と同様にするのは避けましょう。
肥料焼けや窒素過剰を引き起こす可能性があります。 - 油や貝類は、ぼかし肥料に混ぜると失敗する可能性があります。
油物は悪臭の原因となり、貝類は大きいままだと分解に時間がかかります。 - 易分解性有機物が多すぎると、窒素飢餓や酸素不足を引き起こし、作物が生理障害を起こす可能性があります。
ぼかし肥料は、有機質肥料を山土や粘土資材などに混ぜて短期間堆積し、微生物によって分解させたものです。散布すると土の分解が進んで土壌が柔らかくなり、通気性が改善されて根や塊茎の生育が活発になるといわれています。