家庭菜園で農薬を使わず栽培していくには、病害虫から野菜を守ってあげないといけません。
これまで、野菜が害虫に食われたり、病気にやられたりして、悔しい思いを経験してきました。
こららの経験から学んだ病害虫対策について、ノウハウを記事にまとめて反撃を開始しました。
この記事では・・・
- 野菜が虫にやられた!
- 苗に元気がない!
- 農薬には頼りたくない!
- 病害虫を防ぐ対策の方法を知りたい!
これらに焦点をあてて、栽培実績をもとに初心者の方向けにわかりやすくお伝えします。
有機栽培における病害虫対策の秘訣は、元気な野菜をつくることです。
これらの対策が、みなさまの野菜づくりに少しでも役立てていただけたらうれしいです。
<事前対策>完熟した有機質肥料での土づくりをする
<選定対策>有機栽培に適した強い品種や苗の選定をする
- 太い茎の苗
- 葉が虫に食べられていないもの
- 節間が詰まっっているもの
- 葉の緑色が薄すぎないもの
- 同じ野菜でも病気に強い品種のもの(耐病性品種)
<適期対策>育ちやすい季節に適した栽培をする
育てやすい適期に野菜を栽培することで、病気の予防などを軽減できます。
<物理対策>被覆などで物理的に侵入を防ぐ
- 害虫を見つけたらその場で除去する
- 虫がトンネルの中に入らないように注意する
◇害虫を見つけるコツ!
野菜をじっくりと観察しましょう。
「パッ」と見だと見落としがちになります。必ず害虫は痕跡を残します。
痕跡例:「葉っぱを食べられた跡がある」「葉の裏などに害虫の糞がある」
※現在、作成中です。もう少しお待ちください。
<物理対策>マルチング材を使用し土壌の伝染を予防する
土が飛び跳ねないようにするには、マルチングをする方法があります。
- 土の乾燥や雑草が増えるのを防いでくれる
- 雨や水やりなどによる泥の跳ね上がりを抑え、土壌伝染病の予防に役立つ
<物理対策>株間をあけて風通しや日当たり良く栽培をする
- 野菜の苗は、日当たりが良いところで栽培する
- 十分な光合成を行うことができ、病気にかかりにくくなる
- 育てる野菜と野菜の間隔をあける
- 密集で湿度が上がり病原菌の増殖を防ぐ
- 風通しをよくする
- 風通しが悪いと害虫が集まりやすくなる
<養分対策>肥料は偏りなく与え、窒素分のやりすぎには注意する
中でも窒素<チッソ>に関してやり過ぎると、病害虫の発生に影響を与えてしまいます。
とはいえ、窒素も必要な要素の1つです。やるなというのではなく、やり過ぎに注意しましょう。
- 窒素過多
-
- 育てている野菜の葉や茎が茂りすぎる
- 葉が白くなるうどんこ病(カビ)になる
- 害虫に葉などを食べられやすくなる
- 窒素過少
-
- 葉が黄色くなる
有機堆肥など、土づくり効果の高いものを使用することで軽減できます。また、窒素分が多いかなと感じたら、追肥する際に、普通化成(8-8-8)から複合肥料(5-15-10)などに変更することもオススメです。
<散布対策>植物などを使用した自然農薬の散布をする
これは昔から使われていた予防剤で、現代でも使われており私も使用しています。
ストチュウ液とは、食用酢や焼酎、竹酢などを混ぜてスプレーする液です。
- 殺菌作用
- 作物の栄養源
- 虫よけ効果
<他力対策>天敵の力を借りる
天敵が集まりやすいような環境をつくるために、天敵を引き寄せる植物を「バンカープランツ」といいます。
<効率対策>輪作や混植を計画して多くの植物を組み合わせる
連作とは、同じ場所で同じ作物を栽培していくことです。
輪作は、「果菜類⇨根菜類⇨マメ類」など、次に栽培するのにふさわしい種類が決まってます。
輪作とは、別野菜の作物をローテーションして栽培することです。
いろいろな野菜を組み合わせて植える(混植)ことで、病気の発生を抑えたり、害虫から守ったりすることができます。前述した「バンカープランツ」も「コンパニオンプランツ」に含まれます。
「混植」をすることで、土中のバランスが保たれることから「連作障害」を軽減できます。
混植とは、いろいろな野菜を組み合わせて植えることです。
ここでは、有機栽培10のポイントについてまとめてみました。
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楽しい野菜づくりを始める第一歩として、この記事をご参考いただけたら嬉しいです。