ラッカセイを栽培するには、どうするんだろう?
ラッカセイの苗を生育していくうえで、何をすれば良いのか?
多くの情報があって何を信じたら良いのかわからない。
などと困ったことはありませんか?
- 栽培のタイミング
- 栽培準備
- タネまき&苗選び
- 水やり
- 植えつけ
- マルチ栽培手順
- 土寄せ
- 追肥のやり方とタイミング
- 収穫のタイミング
- 保存する方法
- オススメの品種
- かかりやすい病害虫の情報
これらに焦点をあてて、栽培実績をもとに初心者の方向けにわかりやすくお伝えいたします。
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ラッカセイ栽培11のポイント
ラッカセイ栽培を管理していくうえで、必要なポイントをまとめてみました。
これから紹介する11のポイントをおさえれば、失敗する確率は低いと考えられます。
ラッカセイの栽培計画を立てよう
ラッカセイ栽培をする前に、下記のポイントをおさえておく必要があります。
用語については、野菜づくりの知識 の中でそれぞれ詳しく解説していますのでご覧ください。
◇カンタン用語解説
高畝とは・・・高さが15㎝以上の高めの畝
1条植えとは・1列で野菜を植える
畝幅とは・・・野菜を植える床の幅
株間とは・・・野菜の苗と苗の間
マルチとは・・ビニールなどで土を覆うための資材
土壌酸度のpHを5.5〜6.0に調整しよう
ラッカセイは、やや酸性よりの土壌pHを好む野菜です。
市販の酸度計をいろいろと試しましたが、こちらのタイプに落ち着きました!
電池要らずで、穴掘って水いれて刺して測るだけ!
1㎡の面積あたりでpHを0.5上げるには、「石灰」を一握りまきます。
反対にpHを0.5下げるには、「ピートモス」を一握りまきます。
酸度調整用として保有していると便利ですよ!
植えつけは5月下旬が「◎」
ラッカセイの苗は、ホームセンターなどで4月中旬ごろから販売されています。
過湿に弱いため、水はけがよく日当たりの良い場所へ植えつけることをオススメします。
関東の場合ですと、5月の下旬ごろが1番良い時期です。
タネまきはポット植え & 苗選び3のポイント
タネまきで直植えをする場合は、発芽後、多くの鳥が狙っているため、鳥対策(防鳥ネットや布織布など)が必要です。
タネまきから栽培する場合のポイントは、ポット(写真の黒色)などを利用し、ビニールハウスなど、鳥が来ないような場所を利用して、生長させてから植えつけするのも1つの良い方法です。
オススメの品種は、「オオマサリ」で1粒が通常の落花生より大きくて実がずっしり詰まっています。
- 本葉が3〜4枚のもの
- 葉や茎が虫に食べられていないもの
- 葉の緑色が濃いもの
植えつけ前にたっぷり水をあげましょう
植えつけの手順
植えつけ後に水を与えると、土が固まり根腐れが起きやすくなるため、前もって水を与えておくと、植えつけ後に水分を求めて根が張りやすくなります。
マルチ栽培では子房柄のスペースを確保しよう
ここでは、「マルチシートを剥がさない」、「他の野菜と混植マルチ栽培をしている」場合について、どのように管理していけば良いかの手順についてお伝えいたします。
ラッカセイの実は、花が枯れてから子房柄が伸びて土の中へ潜り肥大してその先端に実がなります。
花が咲いた下側にマルチシートがあると子房柄が土に潜ることを妨げてしまいます。
マルチ栽培での管理手順!
土の表面が乾いたら適量を水やりしよう
苗を植えつけて、活着するまで水やりした後は、1回の水の量を少なめにやりましょう。
※花が咲いた後は、土の表面が乾いたらやりましょう。
野菜を観察しているといろいろな発見があって面白いですよ!
土寄せして子房柄が潜りやすい環境づくり
ラッカセイの花が咲き始めた頃から土寄せが必要です。
花が枯れるとその下から子房柄が土の中に伸びて、ラッカセイの実をつけていきます。
そのサポートとして土寄せが必要になります。
- 子房柄が伸びて土の中へ潜りやすくするため
- 子房柄のスペースを確保するため
追肥は不要
元肥でしっかり有機を取り入れて土づくりをしていれば、ラッカセイに必要な養分は十分です。
追肥が必要と判断された場合は、土寄せの際に窒素少なめの化成肥料(5-15-10など)を与えてください。
根に共生している根粒菌が、空気中の窒素分を吸収してくれるため窒素の追肥は不要となります。
葉や茎が黄色くなったら収穫しよう
収穫する方法は、株ごと引っこ抜きますが、ラッカセイの実が土の中に残らないように丁寧に垂直に引き抜きましょう。
落花生は、収穫ホヤホヤを茹でて食べると美味しいので、是非お試しください。
株を逆さにして乾燥保存
乾燥させている間は、カラスなどが狙っているので気をつけましょう。
かかりやすい病害虫の情報
ラッカセイにかかりやすい病害虫の情報を、多くの本やこれまでの経験からまとめてみました。
ウィルス病を伝染!アブラムシ
寄生した部位の汁を吸って生育を阻害したり、ウィルス病を媒介させる害虫なので注意が必要です。
葉や茎に約2㎜ぐらいの大きさで、黒色の小さな虫がたくさんついている。
4月〜11月
葉や茎、新芽
- 見つけたら潰して取り除く
食害性害虫!マメヒメサヤムシガ
葉が糸でつづりあわせられている場合、中に「幼虫(マメヒメサヤムシガ)」がいる可能性があります。
葉がつづられて、中に緑色の幼虫がいる
5月〜7月
葉、サヤ
- 防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ
- つづられた葉を見つけたら、葉を指で挟んで幼虫を押しつぶす
- 枯れた株や収穫後の植物の残骸を処分する
ラッカセイ栽培を初めてされる方が、抵抗なく楽しい栽培をいただけるように、私の経験から具体例を取りまとめて投稿してみました。
家庭菜園を初めてみたいけど、栽培場所がないという方は、貸し農園で全国展開している『シェア畑』さんもございます。
これらをご参考いただき、いろいろな栽培方法(土づくりや肥料など)を考えて、家庭菜園を楽しんでくださる方が少しでも増えてくれたら嬉しいです。