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<失敗しない>じゃがいも栽培9のポイントと注意する病害虫対策

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じゃがいもを栽培するには、どうするんだろう?
じゃがいもを生育していくうえで、何をすれば良いのか?
多くの情報があって何を信じたら良いのかわからない。
などと困ったことはありませんか?

この記事は、次の悩みをお持ちの方へオススメです。

  • 栽培のタイミング&準備
  • 良いタネイモの選び方
  • タネイモの植え方
  • 芽かきのやり方
  • 水やりのタイミング
  • 追肥のやり方&タイミング
  • 収穫&保存方法
  • オススメの品種
  • かかりやすい病害虫の情報

 これらに焦点をあてて、栽培実績をもとに初心者の方向けにわかりやすくお伝えいたします。

この記事を読むと、じゃがいも栽培でおさえたいポイントを知り、繰り返し見直すことができます。

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目次

じゃがいも栽培9のポイント

じゃがいもを栽培を管理していくうえで、必要な情報をまとめてみました。

 次に紹介する9のポイントをおさえれば、失敗する確率は低いと考えてます。

土壌のpHを5.5に調整しよう

じゃがいもがスクスク育つ土壌環境を整えましょう。

 じゃがいもは、酸性よりの土壌を好む野菜です。

 具体的数値として、pHを5.0〜6.0以内でOKです。

酸度測定をしてpHを5.5前後ぐらいにしましょう。

市販の酸度計をいろいろと試しましたが、こちらのタイプに落ち着きました!
電池要らずで、穴掘って水いれて刺して測るだけ!

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 1㎡の面積あたりpHを0.5上げるには、「石灰」をひと握りまきます。

 反対にpHを0.5下げるには、「ピートモス」をひと握りまきます。

酸度調整用として保有していると便利ですよ!

植えつけは3月が「◎」

露地栽培において、失敗しない野菜づくりの1つは、適した時期に栽培することです。

 関東の場合でしたら、3月が1番良い時期です。

あまり早く植えつけすると、じゃがいもの苗に遅霜が当たり、しおれてしまうことがあるので注意が必要です。※幼い苗は霜に弱いので気をつけましょう。

芽が出ているタネイモを選ぼう

 美味しくて初心者に育てやすい品種は、「男爵」と「北あかり」がオススメです。

「インカのめざめ」も美味しいので、いろいろな品種を栽培して好みを見つけるのも良いと思います。

良いタネイモの特徴
  • 芽が2〜3出ている
  • 皮にシワが少なくハリがある
  • 芽の色が黒紫もしくは濃緑
  • 芽が出ている箇所が離れている
  • 1つ1つの芽が太い

春植えは半分!タネイモの植え方

春植えのじゃがいものタネイモは、半分にカットしましょう。

 タネイモ1個で植えても大丈夫ですが、最終的に芽を2〜3残して抜くこと<芽かきすること>になります。

 タネイモを半分にカットした方が育てる苗が単純に倍となり、効率が良くなります。

秋植えの場合、気温が高いことから腐る可能性があるため、1個植えがオススメ!

タネイモの植え方手順!

STEP
タネイモを半分にカットする
STEP
カットした方を下側にする
STEP
株間は30㎝でOK
STEP
溝の深さは10㎝程度
STEP
溝を埋めて平らにする
STEP
手や足などで鎮圧する

水やりは雨のみでOK

じゃがいもは、乾燥に強い作物です。

露地栽培の場合、植えつけた後に水をたっぷりあげてたら、後は雨のみで問題ないです。

ただし、1ヵ月以上、雨が降らなかったり、葉がしおれたりした場合は水をあげましょう。

化成肥料で追肥を2回

じゃがいもの追肥は、時期を2回にわけて実施します。

1回目の追肥
  • 肥料の種類は、化成肥料(8-8-8)
  • 時期は、背丈10㎝で写真ぐらい
  • 1㎡に半握り分(40g)を株元から離してまく
  • まいた肥料と土を混ぜる
2回目の追肥
  • 肥料の種類は、化成肥料(8-8-8)
  • 時期は芽かきをして2週間後ぐらい
  • 1㎡にひと握り分(80g)を株元から離してまく
  • 肥料を混ぜながら株元に土を引き上げて土寄せする

芽かきして栄養を送ろう

芽を2〜3つ残して、他を根っこから抜き取ります。この作業を芽かきと言います。

なぜ芽かき作業が必要なの?

じゃがいもに栄養を届かせるため

芽かき作業をしなかったらどうなるの?

小さなじゃがいもがたくさんできる

芽かき作業はいつ頃やるの?

背丈が10㎝〜15㎝ぐらいが好ましい

芽かきのやり方!

STEP
株元を開いて細い茎を探す
STEP
狙いを定めたら手で挟んでおさえる
STEP
引っぱる茎をつかみ根本から抜く
STEP
根っこから抜いたことを確認

 芽かき作業が早いほど、生長させる芽にそのぶん栄養をわけられるため効果が高まります。

葉っぱが枯れたら収穫しよう

じゃがいもの収穫は、大きく2回のタイミングであります。

新じゃがは、小ぶりで皮が薄く、とても美味しいので試してみてください。

新じゃがの収穫
  • 収穫時期は、花が咲き終わり、1ヶ月ぐらい後
  • 土の中に手を入れて手探りでとる<じゃがいもの大きさを確認できる>
  • 1株ごと思い切り抜いて収穫する<ギャンブル性が高い>
じゃがいもの花
手探りでじゃがいもを探す
じゃがいもの収穫
  • じゃがいもの葉が6割枯れたら収穫OK
  • 天気が良い日が3日連続続いたあとが収穫しやすい<土が乾燥している方が良い>
  • 収穫したじゃがいもは軽く土を落とし風通しの良いところで30分以上乾燥させる

収穫のやり方!

STEP
じゃがいもの葉が枯れる
STEP
株ごとまとめて引っこ抜く
STEP
引っこ抜けなかったじゃがいもを探す
STEP
土の上でじゃがいもを乾燥させる

ジャガイモを収穫したらどのように食べようかと迷われている方、こちらの記事もご参考ください。

風通しの良い場所で保存しよう

じゃがいもの保存方法について参考までにお伝えいたします。

新聞などを敷いて直射日光の当たらない風通しの良い場所にて保存しよう!

新じゃがの保存
  • 新じゃがは、長期保存には向かない
  • 保存せず、1週間以内に食べましょう
じゃがいもの保存
  • 軽く土がついた状態のまま風通しの良い冷暗場所で常温保存する<保存期間:1〜2ヶ月>
  • 新聞紙でくるみ、ビニール袋へ入れて冷蔵庫(野菜室)で保存する<保存期間:2ヶ月>
  • 収穫したじゃがいもを洗うと長期保存できなくなるので注意

かかりやすい病害虫の情報

ジャガイモにかかりやすい病害虫の情報を、多くの本などから調べてまとめてみました。

細菌が原因!そうか病

ジャガイモの表面に褐色のカサブタのようなものが複数できていることを「そうか病」と言います。

症状

イモの表面が褐色のカサブタができて凸凹になる

発生時期

5月〜6月

被害部位

イモ

予防方法
  • 収穫して気づくため、予防が困難である
  • 乾燥していると多発するため、イモが肥大する時期は十分に水を注ぐ
対処方法
  • 土壌のpH調整で5〜5.5ぐらいにする
    • アルカリ性土壌にしない
  • 連作を避ける
    • 病原菌が長期間生存して感染力を高めるため
  • 耐病性品種を選ぶ
    • 「春あかり」「アイノアカ」など

ウィルスが原因!モザイク病

葉に緑色の濃淡のあるモザイク状の斑が入り、葉が巻き上がるとモザイク病の可能性があります。

症状

葉が巻きあがり、薄い緑色から濃淡な緑色のモザイク状の模様がある

発生時期

3月〜6月

被害部位

新芽、葉

予防方法
対処方法
  • 発病した株ごと抜き取り処分する

夜に活動!ヨトウムシ

葉に穴が空いていたら葉裏にヨトウムシの幼虫がいる可能性があります。

症状

葉に穴があき、葉の裏側に幼虫の卵の塊が多数ある

発生時期

4月〜6月、9月〜11月

被害部位

予防方法
対処方法
  • 葉裏に卵の塊を見つけたら、葉ごと取り除く
  • 葉裏や株元の落ち葉の裏側などを確認し、見つけたら捕殺する

てんとう虫ではない!テントウムシダマシ

葉や葉脈を残して網の目状になり、赤褐色の体に黒い斑点の虫がいたらテントウムシダマシです。

テントウムシ(益虫)に似ているが、よく観察すると違うので注意しましょう。

症状

葉が網の目の模様のような痕跡で食べられる。赤褐色で黒い斑点があるテントウムシに似た虫がいる。

発生時期

4月〜10月

被害部位

予防方法
  • 収穫後の植物の死骸は、早めに処分する
  • 冬場の落ち葉の下などで越冬するので、畑周りの落ち葉などを掃除する
対処方法
  • 葉を観察し、成虫や幼虫の卵を見つけたら退治する

 ジャガイモ栽培を初めてされる方が、抵抗なく楽しい栽培をいただけるように、私の経験から具体例を取りまとめて記事にしてみました。

 みんなで育てて、みんなで食べる【シェア畑】

 これらをご参考いただき、いろいろな栽培方法(土づくり肥料など)を考えて、家庭菜園を楽しんでくださる方が少しでも増えてくれたら嬉しいです。

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