パプリカを栽培するには、どうするんだろう?
パプリカの苗を生育していくうえで、何をすれば良いのか?
多くの情報があって何を信じたら良いのかわからない。
などと困ったことはありませんか?
- 栽培のタイミング&準備
- 苗選び&植えつけ
- わき芽取り
- 支柱立て
- 水やりの必要性は?
- 摘花 &摘果
- 整枝
- 追肥のやり方とタイミング
- 収穫のタイミング
- オススメの品種
- かかりやすい病害虫の情報
これらに焦点をあてて、栽培実績をもとにわかりやすくお伝えいたします。
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パプリカ栽培12のポイント
パプリカ栽培を管理していくうえで、必要な情報をまとめてみました。
これから紹介する12のポイントをおさえれば、失敗する確率は低いと考えられます。
パプリカの栽培計画を立てよう
パプリカ栽培をする前に、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。
用語や必要な知識については、野菜づくりの知識 の中でそれぞれ詳しく解説していますのでご覧ください。
◇カンタン用語解説
平畝とは・・・高さが5㎝〜10㎝の一般的な畝
1条植えとは・1列で野菜を植える
2条植えとは・2列で野菜を植える
畝幅とは・・・野菜を植える床の幅
株間とは・・・野菜の苗と苗の間
支柱とは・・・野菜苗の茎やツルを這わせたりして実や株の重さから支える柱
マルチとは・・ビニールなどで土を覆うための資材
土壌酸度のpHを6.0に調整しよう
パプリカは、平均的よりやや酸性よりな土壌のpHを好む野菜です。
具体的数値として、pHを5.5〜6.5以内でOKです。
市販の酸度計をいろいろと試しましたが、こちらのタイプに落ち着きました!
電池要らずで、穴掘って水いれて刺して測るだけ!
1㎡の面積あたりpHを0.5上げるには、「石灰」をひと握りまきます。
反対にpHを0.5下げるには、「ピートモス」をひと握りまきます。
酸度調整用として保有していると便利ですよ!
植えつけは5月上旬が「◎」
パプリカの苗は、ホームセンターなどで4月上旬ごろから販売されていますが、あまり元気な苗でないことが多いのと、植えつけたとしても寒さ対策をする必要があるのでご注意ください。
関東の場合ですと、ゴールデンウィーク頃が1番良い時期です。
良い苗選び8のポイント
ホームセンターなどで苗を購入するとき、どのような苗を選んだら良いのでしょうか?
- 太い茎の苗
- 葉が虫に食べられていないもの
- 節間が詰まっているもの
- 葉に厚みがあるもの
- 葉の緑色が濃いもの
- 一番花の蕾がついてたり咲いているもの
- 子葉(双葉)があるもの
- 接木苗(つぎきなえ)のもの
- 接ぎ木(つぎきなえ)・・・病気に強い根の台木と実のなる穂木を合わせた良いとこどりの苗
- 実生苗(みしょうなえ)・・タネから育てた苗<販売店では接木苗より安価>
接木苗がわからない場合は、お店の人に聞いてみると教えてくれますよ!
植えつけ前に支柱を立てよう
支柱の差し込む深さは、20㎝ぐらいあると倒れにくい
病気予防!ニラと一緒に植えよう
病気に強くなるパプリカの植えつけ手順!
多めの水やりで乾燥させない
土の表面が乾いたら、たっぷりと水をやりましょう。
※乾燥に弱い野菜ですので、常に土の表面は湿らせましょう。
化成肥料を月1回追肥しよう
株元から10㎝〜20㎝程度離した周りのところへ土と混ぜながら追肥します。
摘花・摘果は3段目まで
本当に大丈夫?と思うかもしれませんが、これまでの経験から枝分かれする3段目まで花や蕾を摘んだ方が、後にたくさんの生長パワーを貯めててくれますので、大きな実をたくさん実らせてくれます。
わき芽(下葉)を取って害虫予防
下葉を取り除く目的は、風通りが良くなり、害虫の発生をおさえます。
中心部を整枝しよう
パプリカは、枝が次々と分かれて生長し、付け根の部分に花を咲かせ果実になります。
放置栽培でパプリカを実らせるには、必要な養分が全てに届きません。育たないというより実が小さくなりますよ。
育てていく果実に養分を届けるために、整枝をして実らせるパプリカの数を減らしていきましょう。
剪定する枝選びのコツは、中心へ伸びている枝を切ると良いですよ。
※現在、図解作成中です。間も無く更新いたします。
色が変わるまで収穫を待とう
収穫する方法は、パプリカの付け根をハサミで切ればOKです。
パプリカの実が緑色のままでも収穫OKですよ
かかりやすい病害虫の情報
パプリカにかかりやすい病害虫の情報を、多くの本やこれまでの経験からまとめてみました。
ウィルス病を伝染!アブラムシ
寄生した部位の汁を吸って生育を阻害したり、モザイク病などウィルス病を媒介させる害虫なので注意が必要です。
葉裏や新芽に体長約2mmの小さな虫がたくさんついている。
4月〜11月
葉裏、新芽
- 見つけたら潰して取り除く
果実に侵入!オオタバコガ
幼虫の体色は、緑色から褐色までさまざまで、小さいうちは新芽や花蕾を食べます。
果実に小さい円い穴があき、中に糞がある
6月〜10月
果実、茎葉、蕾
- 防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ
- 見つけたら潰して取り除く
- 早期発見に努める
- 果実は切り取り処分する
ウィルスが原因!モザイク病
ウイルス性の病気で、主にアブラムシが寄生して汁を吸うことで周辺に広がります。
葉に濃淡な緑色のモザイク状の斑が入り、葉が委縮する
3月〜6月
葉
- 発病した株ごと抜き取り処分する
- 汁液からの伝染に注意しながら周辺の状況を観察し怪しいところは除去する
パプリカ栽培を初めてされる方が、抵抗なく楽しい栽培をいただけるように、私の経験から具体例を取りまとめて記事にしてみました。
家庭菜園を初めてみたいけど、栽培場所がないという方は、貸し農園で全国展開している『シェア畑』さんもございます。
これらをご参考いただき、いろいろな栽培方法(土づくりや肥料など)を考えて、家庭菜園を楽しんでくださる方が少しでも増えてくれたら嬉しいです。