大根を栽培するには、どうするんだろう?
大根の苗を生育していくうえで、何をすれば良いのか?
多くの情報があって何を信じたら良いのかわからない。
などと困ったことはありませんか?
- 栽培のタイミング&準備は?
- マルチでの栽培法は?
- タネまきのやり方は?
- 水やりの必要性は?
- 間引きのやり方は?
- 土寄せのやり方は?
- 追肥のやり方は?
- 収穫のタイミングは?
- オススメの品種は?
- かかりやすい病害虫の情報は?
これらに焦点をあてて、栽培実績をもとに初心者の方向けにわかりやすくお伝えいたします。
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大根栽培9のポイント
大根栽培を管理していくうえで、必要な情報をまとめてみました。
これから紹介する9のポイントをおさえれば、失敗する確率は低いと考えます。
大根の栽培計画を立てよう
大根栽培をする前に、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。
写真のマルチは、15㎝間隔の穴あきマルチ!穴を1つ飛ばしで種まきするとちょうど良いですよ!
用語や必要な知識については、野菜づくりの知識 の中でそれぞれ詳しく解説していますのでご覧ください。
土壌酸度のpHを6.3へ調整しよう
大根栽培において、土壌のpHは平均的な数値で育ちます。
具体的数値として、pHを6.0〜6.5以内でOKです。
市販の酸度計をいろいろと試しましたが、こちらのタイプに落ち着きました!
電池要らずで、穴掘って水いれて刺して測るだけ!
1㎡の面積あたりpHを0.5上げるには、「石灰」をひと握りまきます。
反対にpHを0.5下げるには、「ピートモス」をひと握りまきます。
酸度調整用として保有していると便利ですよ!
秋まきは早まき厳禁
大根のタネまきは、1年に春まきと秋まき、2回の栽培チャンスがあります。
春まきは収穫時期に、秋まきは生育初期に害虫が集まりやすくなるので注意しましょう。
点まきでタネをまこう
- 条間:30㎝
- 株間:30㎝
- 深さ:2㎝程度
- まき方:3〜4点まき
発芽させた後は、互いに競わせて生長させるのがポイントの野菜です。
冬収穫のオススメ品種
秋まきオススメの品種は「あじまるみ」で、料理する時に味が染み込みやすく形崩れしにくいので、煮物には特にオススメですよ。
水やりして土の表面を乾燥させない
タネをまいてから生育初期の間は、土の表面が乾いたら水をやりましょう。
マルチシートで栽培することで、土の表面が乾燥しにくくなるので、1つの方法としてご参考ください。
間引きのやり方、タイミングと選定基準
- 葉の形が良くないもの
- 葉が虫に食われているもの
- 葉の緑色が薄いもの
- 葉が垂直方向に勢いがないもの
簡単な間引き方法
有機栽培で追肥は不要
大根は、肥沃でも育つ野菜です。
真っ直ぐ育てる土寄せのやり方
マルチ栽培の簡単な土寄せ
- 手やシャベルで株元に土を寄せる
- 大根がまっすぐ育つのをサポートする
収穫は適期に早めが「◯」
軍手をつけて、全体の葉を束ねてまっすぐ上へ引き抜くと折れずに収穫できます。
- 温度が高い時期は、生長スピードが速く急激に大きくなる<春まき>
- 収穫が遅れて畑に長くあると中が黒くて食べれないこともある<春まき>
- 冬の間、長く収穫が遅れて畑にあると隙間や穴があいて中がスカスカになることがある<秋まき>
- 収穫が春に近くなるととう立ち(花が咲き)する<秋まき>
かかりやすい病害虫の情報
大根にかかりやすい病害虫の情報を、多くの本やこれまでの経験からまとめてみました。
食害性害虫!ニホンカブラハバチ
葉の上に黒いイモムシがいて葉が食べられて穴が空いている
5月〜6月
10月〜11月
葉
- 風通しをよくして丈夫に育てる
- 日頃から観察し、早めに見つけて補殺し被害を最小にする
- 見つけ次第、捕殺する
吸汁性害虫!ナガメ
葉っぱに白い斑点があり、体長が8mmぐらいの黒色とオレンジ色の虫がいて、被害が継続すると白い斑点が広がり葉が枯れていく
4月〜10月
葉
- 防虫ネットで畝を覆い、成虫の飛来を防ぐ
- 日頃から観察し、幼虫や成虫を補殺し被害を最小にする
- 見つけ次第、捕殺する
食害性害虫!アオムシ
葉に穴があき緑色の虫がついている
4月〜6月
9月〜11月
葉
- 防虫ネットで畝を覆い、成虫の産卵を防ぐ
- 日頃から葉の表裏を観察し、卵や幼虫を見つけて補殺する
- 見つけ次第、捕殺する
集団吸汁性害虫!アブラムシ
葉裏や新芽に2mmぐらいの小さな虫がたくさんいる
4月〜11月
葉、新芽
- 見つけたら潰して取り除く
カビによる伝染!白さび病
葉の表側に淡黄色の斑点、葉の裏側に白色の斑点が現れ、葉全体が斑点で覆われたら黄色く変色して枯死する
3月〜6月、10月〜11月
葉
- 発病した葉や落ち葉は早めに除去する
大根栽培を初めてされる方が、抵抗なく楽しい栽培をいただけるように、私の経験から具体例を取りまとめて記事にしてみました。
家庭菜園を初めてみたいけど、栽培場所がないという方は、貸し農園で全国展開している『シェア畑』さんもございます。
これらをご参考いただき、いろいろな栽培方法(土づくりや肥料など)を考えて、家庭菜園を楽しんでくださる方が少しでも増えてくれたら嬉しいです。